グロスファクター(細胞増殖因子)とは?

グロスファクター(細胞増殖因子)って一体どんなもの?

グロスファクター(細胞増殖因子)は成長因子、または細胞再生因子とも呼ばれます。

ヒトの体内でつくられるたんぱく質の一種で、細胞の分裂や増殖をコントロールしており、加齢とともに減少していきます。

どんな場面と目的で使われている??

美容界では育毛治療、しわ・たるみ治療などに利用され、医療業界では、例えば損傷した組織に高濃度の血小板を含んだ血漿(PRP)を注射し人体の自然治癒過程を活性化して再生速度を上げる効果を応用したりと、多岐に活躍しています。

グロスファクターの種類は?

どれくらい種類があるのか?

1986年にノーベル生理学医学賞を受賞した上皮成長因子(EGF)は、1962年にアメリカのスタンレー・コーエン博士によって発見されましたことは有名な話ですね。

ほかにもたくさんの種類がありますが、代表的なものをご紹介します。

  • 上皮成長因子(EGF)・・・皮膚や角膜、肺、気管などの上皮細胞の増殖を促す。
  • 線維芽細胞成長因子(FGF)・・・コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を増やし、しわやたるみを改善、肌の荒れなどの改善、美肌の改善に効果。
  • インスリン様成長因子(IGF)・・・軟骨細胞、平滑筋細胞の増殖を促す。関節痛を緩和するほか、育毛効果も。
  • 神経細胞成長因子(NGF)・・・知覚・交感細胞などの神経細胞の増殖を促す。自律神経・ホルモンバランスを整える作用により、うつ・更年期障害の症状改善に効果的。
  • 骨形成因子(BMP)・・・脱灰した骨の抽出液から抽出された細胞増殖因子で、筋肉内などに異所的に骨形成を誘導する。骨、軟骨、腱の組織の形成に重要な役割を担う。
グロスファクターは、いわゆる「再生医療」に寄与した治療方法です。

もとは医療分野で活躍していたのですが、美容分野においても改良され、活用されています。

グロースファクターはどこにたくさんあるの?

美容界でよく使われているプラセンタ(胎盤)には、動物性と植物性があります。

両方に共通して言えるのは、たくさんのアミノ酸・たんぱく質・ビタミン類・核酸と美容に効果を発揮する成分がぎっしり詰まっていることです。

そして、動物性プラセンタにのみグロスファクターが存在し、細胞分裂を活発にして新しい細胞を作り、新陳代謝をアップさせる効果が抜群です。

胎児と母体内にある胎盤をつないでいる臍帯(へその緒)にも、グロスファクターは多く含まれています。

動物性の胎盤の原料にはヒト、羊、豚、馬が使われています。

なかでもヒトプラセンタにおいては、医療用に限り使用が認められています。

馬と豚のプラセンタに含まれるグロスファクターの比較

豚は人間の細胞と組成がとても似ているということで、現在では豚プラセンタが美容界ではよく使われています。

また人間と遺伝的に近いということもあり、吸収率が優れているとも考えられています。

そして、馬プラセンタにはアミノ酸が、豚プラセンタより多く含まれています。

さらに豚より寄生虫が住み着く確率が低いため、安全性も高いと言われています。

グロスファクターのメリット(効果)&デメリット

グロスファクターを摂ることのメリット

しわたるみ、目元のクマの改善といった肌の若返りや、毛髪再生を望んでいる方にはとても有効な成分です。

グロスファクターによる細胞活性化作用、増殖作用によりアンチエイジングな自分に導いてくれます。

グロスファクターを摂ることのデメリット

デメリットには以下の点が挙げられます。

  • 価格
    安全性やアミノ酸含有量の高さから馬プラセンタは人気ですが、多産な豚に比べて馬は出産数が少ないうえ、妊娠期間も人間より1か月多い330日と個体数・出産数が希少なため、高額となります。

  • 副作用
    プラセンタにはさまざまな種類のグロスファクターが存在し、そのうちの1つ、インスリン様成長因子はその名のとおり血糖値に影響を及ぼすインスリンに作用します。そこで、プラセンタを体内に摂りこむことで食欲が増進し、太りやすくなります。

  • ニキビができやすくなる?
    プラセンタに含まれるホルモン前駆体やホルモン様物質の働きによって、性ホルモンが刺激され皮脂の分泌が盛んになります。若い世代の方や皮脂分泌の多いタイプの方は特に注意が必要です。

  • 生理が辛くなる?
    プラセンタが性ホルモンの前駆体として働くこともあるので、ホルモンに対して影響を及ぼすことは十分にあり得ます。

  • アレルギーが起こる?
    アミノ酸はたんぱく質の構成成分(アミノ酸が多数結合した高分子化合物)のため、アミノ酸が豊富なプラセンタを体内に摂りこむことで、人によっては痒み、発赤、発熱といったアレルギー反応を起こす場合があります。(プラセンタの副作用ではなく、通常のアレルギー反応に当たります。)

  • 献血ができなくなる?
    馬や豚プラセンタの安全性は担保され、製造も問題なく行われています。プラセンタサプリなどの健康食品の摂取は、献血には何ら問題はありません。
    しかし、医療機関でのみ使用が許可されているプラセンタ注射を受けた場合のみ献血は禁止されています。なぜなら、プラセンタの注射製剤は国内のヒト胎盤を原料としているからです。
人それぞれの体質にもよって効果の表れ方が変わってきますので、なかには効果が感じられなかったといった事例もあるそうです。

アレルギー反応など身体に異常を感じましたら、無理な使用は禁物です。

身体を守るために使用を中断することが大切です。

グロースファクターの効果的な摂り方

効果が早く表れるのは、グロスファクターを注入することです。

早くて3~6か月経過したころには注入した箇所の皮膚のコラーゲンが生成されて、じょじょに若返り効果が実感できるそうです。

予算的には10万〜20数万円かかります。

グロスファクター配合の化粧品をご利用の場合、効果が発揮されるには、注射に比べて長い期間の継続が必要です。

一か月8000円くらいが相場になります。

サプリメントは薬ではないので、ゆっくりと効果があらわれます。

適量摂取で毎日継続することが大切です。

そして成分含量や原材料よって、価格に幅があります。

とくに馬プラセンタにはアミノ酸が、豚プラセンタよりもずば抜けて多く含まれています。

さらに豚より寄生虫が住み着く確率が低いため、安全性も高いです。

また馬は生でも提供されるほど、人間に対して抗原性(アレルゲン性)が少ない生き物です。

馬プラセンタサプリは希少性な分高価になりますが、安心して利用し、確かな効果を実感することができますね。

記事内容のまとめ

グロスファクターは細胞の活性化・増殖などの働きをもつたんぱく質の一種です。

18歳代をピークにだんだんと減少していきます。

老化はだれにでも訪れます。

そこでグロスファクターを利用した化粧品、健康食品や注射などで、アンチエイジングに挑戦してみてはいかがでしょうか。

グロスファクターは現在でも研究が進んでいます。

どのような新たな発見があるか、今後が楽しみですね。

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